2006年03月30日

異国の丘

画期的なヒーリング能力を生かして多くの難病の方を救っておられる東隆明さんにすすめられて浅利慶太さん演出のミュージカル「異国の丘」を観賞してきました。

東さんはこの作品の主人公・近衛文隆(役名は九重秀隆)氏の実子です。
ミュージカルを観るのは久しぶりで、もう40年くらいご無沙汰していたのですが、すっかり感激しました。
やっぱり人にすすめていただいたとき素直に従うと、いろんな情報が入ってくるし、人生が充実するということを痛感した一日でした。
1931年の満州事変をきっかけに、‘41年太平洋戦争、‘45年敗戦・・・と日本は大変な時代を体験し、現在に至っています。

‘45年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し、終戦を迎えるのですが、その一週間前の8月8日すなわち広島に原子爆弾が投下されて2日後、ソ連はどさくさにまぎれて日ソ中立条約を破棄し、日本に宣戦を布告しました。
体力の弱った日本が一週間後降伏するのを待っていましたと言わんばかりの宣戦布告です。ソ連は民間人を含めて約60万人の日本人捕虜をシベリアに強制的に連行・抑留し、極寒の苛酷な環境の下で食糧もろくに与えず強制労働につかせたのでした。抑留は最長11年にも及び、うち6万人の人が亡くなったと伝えられています。

この物語はシベリア強制収容所に抑留され、苛酷な労働を強いられた人たちを描いた実話に基づいています。一部変更されている箇所もあるということなのですが、太平洋戦争は一体何であったのかということを考えさせてくれる素晴らしいミュージカルでした。主人公は、時の首相近衛文麿の長子・近衛文隆さんで、戦争を回避しようと全力を挙げて和平工作を推進するのですが、失敗しシベリアに抑留されてしまいます。

文隆をスパイにしようとソ連は執拗な拷問を繰り返すのですが、最後まで自分の意志を貫き、終戦11年後に毒殺されてしまいます。命をかけて戦争をやめさせようとした快男児の物語です。涙が静かに湧いてくるミュージカルでした。

公演は京都駅の構内にある京都劇場で行われたのですが、広い会場は満員で、お客さんの8割が女性ではないかと思えるほど、若い女性でいっぱいだったのにはびっくりしました。  

Posted by (株)トータルヘルスデザイン会長 近藤洋一 at 11:32Comments(0)